―蝦夷地の近くに小さな島があるそうな―――


―島にはこの世のものとは思えないものが住んでいるという噂―


―それを聞きつけた旅人は興味本位で何人か立ち入ったらしい――


―すると帰ってきた旅人たちは口を揃えてこう言った――

 

 

 

―「神の住む島だ」と……―――

 

 

 

 

【言い伝え】

この国が欠色ノ國と名の付く前のこと
島の民には色があったそうな

島を統べる神様、天耶子尊は見目麗しく
濡羽色の髪、惹き付ける黒曜石のような瞳を持った天耶子尊は
日々他の神々を魅了したそうな

だが、それをよく思わなかった濡巳姫神が
色という色全てを奪い去ってしまったそうな
自分がその色を持ち様々な神々の視線を独り占めしたかったのだろう
しかしそれはうまくはいかなかったらしい

なんと民の色まで奪い去ってしまったというから驚きだ
民にまで被害が出てしまった事に激怒した天耶子尊は
その神様を洞窟に閉じ込めて封印したそうな

そうしたものの、色は戻って来る事はなく
天耶子尊も民も真っ白のままになってしまい
未だに洞窟に封印された濡巳姫神が民の色を奪い続けているそうな

色を奪い続けた濡巳姫神は瞳も、髪も、肌も、身に付けていた
綺麗な着物までもどす黒く染まり、洞窟の中で鬼神と化してしまったそうな


【概要】
アルビノ×和×妖×神の世界観共有キャラシ企画です。
メインはキャラクターを作って欠色ノ國の住人を増やす事です。
交流はご自由に、BL、NL、GL、R-18、R-18G等々も止めませんが、マナーを守って行ってください。
作るキャラクターは普通の人間でも構いません、半妖でも構いません、半神でも構いません
妖でも構いません、神様でも構いません。
しかし全ての者の色は、程度の差はあれど濡巳姫神によって奪われています。
彼らの体に鮮やかな色は存在しません。
あるのは色の抜けた髪と、血の色が透けて見える瞳と、白い肌のみです。
島民たちは種族は関係なく、協力しながら日々生活しています。

 

【詳細】
■欠色ノ國(かけしきのくに)

□神様
[天耶子尊(あめやこのみこと)]
この島の神様。
島民は天耶子様と呼んでいる。
濡巳姫神を封印したが色は戻らなかった。

[濡巳姫神(ぬれみひめのかみ)]
水の神様。天耶子尊の美しさに嫉妬し、色を全て奪い去った。
封印されているが、未だに色を奪い続けている。

□象徴
国花:椿
国石:水晶
国獣:狐

□島
蝦夷地(北海道)に近いため、冬には大雪が降る。
四方が海に囲まれているため潮風が吹き、寒い。+霧が濃い(水蒸気やらで)
島には神社がそびえ立ち、天耶子尊がその中で生活している。巫と白鷲(しろわし)はそれに仕えてい

る。
神社の近くには墓地があり、墓守(はかもり)がそれの管理をしている。
他には大きな町があり、その中には商業地、居住地、花街がある。
町の近くには船着き場もあり、そこから行き来している。
少し離れると広大な農地がある。森の奥には天耶山(あめややま)、下の森を抜けると
濡巳塚(ぬれみづか)と洞窟があり、岩守(いわもり)が管理している、その奥には濡巳山(ぬれみやま)

がある。

□島に暮らす者
人間
白子(アルビノ)の人間は日の光に弱く、強い日光を浴び続ければ露出していた皮膚は赤くなり
火傷したりする。光自体は眩しく感じる。だがそれ以外は普通の人間と同じ。

混血
人間より若干日の光に弱い。
半妖(妖と人間から生まれた者)、半神(神と人間から生まれた者)の事をいう。
親の力はある程度受け継いでいるが、人間の血が入っているため力の度合いは大幅に弱まっている。


個体差はあれど人間より日の光に弱い。
名称が付いているもの(鬼、九尾の狐、送り狼等…)以外でも
神以外の人ならざる存在は全て妖に分類される。
神と妖の子は、神の力も引き継いだ妖になる。
力は自身に蓄えられた魔の力(どす黒いもやのようなもの)によって発揮される。
能力の内容は自由。


日の光に苦手意識を持つ者は少ない。
何かしらの植物の神や、物の神(付喪神)が存在する。
神としての力は神通力や対象物を操る力
(何かの花の神であれば、自在に成長させ花を咲かせたり出来る等)がある。
それ以外の事が出来る神々も存在する。
しかし武器の付喪神以外は、あまり戦いに特化しない傾向にある。


□島の外の者
白子ではない普通の人間が住んでいる。
この者たちは欠色ノ國の事を「神暮のお国(かみくらのおくに)」と呼んでいる。
近い所に住んでいる者は「あの島には神が住んでいる」とされており
近くに社を立てて水晶を祀り、白い花を供えてるしきたりがある。
逆に信仰心がない輩は見た目の珍しさと美しさから人攫いが船で欠色ノ國に向かい
誘拐して売りさばいたり見世物にしたりしている。


【用語】

□白鷲(しろわし)
欠色ノ國を守る忍び部隊。
服装は忍らしい服装であればよい。しかし組織としての自覚や覚悟を生ませるため、
また、神の加護を個々に与えるために
白漆で塗られた木製の持ち手と鞘に入れられた短刀が与えられる。
隊長はいるが、主は天耶子尊ただ一人。
任務内容は主に人攫いから島民を護る事。

□墓守(はかもり)
お墓の手入れを主に行う者。
また、墓荒らしから墓を守る役目も担っている。
僧も墓守に含まれる。服装は袈裟や黒い服。

□岩守(いわもり)
洞窟に封印された濡巳姫神を外に出さないようにする、
また、島民を洞窟に入れないようにする役目でもある。
番をしている間は、濡巳姫神の近くにずっといる事になるため他の島民よりも真っ白になりやすい。
棒状の長い得物と、何かがあった時のためにお札を持っている。
服装は白が主(部分部分に色がある程度なら可)。
しいて言うなら動ける服装が好ましい。

□色街
ここに住む遊女・男娼は椿の名前を名乗っている。
服装は花街らしければ可。

□画材屋いろは(がざいやいろは)
唯一欠色ノ國にある画材屋。
絵筆や紙は勿論のこと、豊富な絵の具を取り扱っている。

□灯番(あかりばん)
灯りの番をする者。
主に子狐の妖怪の役割で、暗くなったら灯す。
人側は灯りを灯してもらい子狐の妖怪は狐火の練習をしている。
一人前になった狐の妖怪も、引き続き灯番をする者もいる。

□色持ち(いろもち)
重度の白子(アルビノ)ではない者を言う(軽度、白斑のみ等)
白子であっても髪と肌が白、目が血が透けた赤でなければ
こう言われる。
珍しがられはするが酷い仕打ちを受けることは殆どない。